本作で光石が演じたのは、北九州で定時制高校の教頭を務める末永周平。ある日、元教え子の平賀南が働く定食屋で、周平は支払いをせず無言で立ち去ってしまう。記憶が薄れていく症状によって、これまでのように生きられなくなってしまったようだ。このことをきっかけに、周平は自身の「これまで」を見つめ直していく。...
<p><span class="">大谷紀子の同名マンガを原作とする本作は、とある失敗で東京から奈良へ左遷された“元エリート”銀行員・香芝誠を主人公に据えた物語。プライドは高いがネガティブな香芝が、金魚すくいやそれを取り巻く人々と出会い、成長していくさまを描く。</span></p><p><span class=""><br/></span></p><p><br/></p>...
漫画家のあずみは、ゲストハウス「サンプラザ朝沼」にカン詰めで宿泊している。しかし、共有スペースから聞こえてくる寮母・マリコ(菊池桃子)とその娘・ミサキ(大原優乃)の賑やかな声が気になって仕事に集中できない。サンプラザ朝沼の評判をネットで調べると、悪評が並んでいたが、その中に「扉が、開く」と謎のコメントを見つける。そして、仕事で行き詰まった時、あずみの前に突然現れた「扉」はハロプロの楽屋に繋がっていたのだった…...
「一月の声に歓びを刻め」は、三島が47年間向き合い続ける“ある事件”をベースに、自主映画から製作をスタートしたオリジナル企画。北海道・洞爺湖の中島、東京・伊豆諸島の八丈島、大阪の堂島を舞台に、ストーリーの重要な存在として登場する“れいこ”をめぐる心の葛藤が描かれる。「船でゆく者」「船を待つ者」「船で来る者」と“方舟(はこぶね)”をテーマに、それぞれ心に傷を負う3人のもと、3つのストーリーが交錯。別々の“島”で進行するストーリーがある共通項で交わったとき、驚きの事実があらわになる。...
映画版の舞台は、みちおがイチケイを去ってから2年後。岡山県瀬戸内に異動となったみちおは、史上最年少防衛大臣にまつわる傷害事件を担当することに。事件の背景にあったイージス艦衝突事故を調べていくも、航海内容は国家機密のため、伝家の宝刀である“職権発動”が使えなくなってしまう。一方で千鶴は裁判官の他職経験制度のもとで弁護士となり、みちおの隣町で地元大企業に関わる事件を担当。そして一見異なる2つの事件の間に、隠された真実が浮かび上がっていくことになる。...
当たり前の「家族」像が問い直されている令和のいま、困難が次々訪れるからこそ「家族」というものに真剣に向き合い続けた、ある一家の物語。単純な「家族」賛歌にすることなく、けれど見たあとに「家族」について考えたくなる、そんなドラマです。...
本作は来店する客がすべて動物という不思議な百貨店を舞台にしたファンタジー。主人公はそこで働く新人コンシェルジュの秋乃だ。中でも絶滅種である“V.I.A(ベリーインポータントアニマル)”のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ、父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク、恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミなど、秋乃はさまざまな理由で北極百貨店を訪れるお客様の期待に応えるべく、精一杯奮闘していく。...
山田詠美の小説を原作とする「A2Z」は、30代女性の恋愛、夫婦関係、仕事をAからZまでのアルファベットをたどる形で描く大人のラブストーリー。老舗大手出版社に勤める文芸編集者・澤野夏美は、8年前に同業他社の森下一浩と結婚したが、旧姓の澤野を通名にしている。夏美と一浩の間に子供はおらず、仕事ではライバル関係にある2人。ある夜、一浩から「1年以上付き合っている女性がいる」と告白された夏美は怒りや嫉妬より寂しさを感じ、若い郵便局員の成生(なるお)と恋に落ちる。...
「灰色の乙女」は記憶喪失になった男と、“自称”恋人だが実はストーカーの女が織りなすラブサスペンス。広告会社に勤めるOL・鏡蔦子(かがみ・つたこ)は、20年間ずっと片思いしてきた維井莇(いい・あざみ)に対してストーカー行為をしている。ある日、いつものように莇をつけていた蔦子は、彼が車にひき逃げされる現場に遭遇。莇が記憶喪失になったことを知ると、自分たちは恋人同士だと嘘をつき、その後も次々と嘘を重ねていく。...
商社勤務の新社会人・成田美紗緒(見上愛)は、同じ部署で働く業績優秀だが、歯に衣着せぬ物言いをする市川一哉(佐藤大樹)のことを疎ましく思っていた。しかし、ふとしたキッカケで、市川に好意を抱くようになる。一方で市川も、仕事の覚えが早く、恋にも真っ直ぐな美紗緒に惹かれていき、やがて2人は身体を重ねるようになる。...