東野が1992年に発表した「ある閉ざされた雪の山荘で」は、登場人物が全員役者であり、彼らが挑む新作舞台の主役の座を懸けたオーディションの最終選考を、“大雪で外部との接触が断たれた山荘”という架空の密室空間で行う設定が話題を呼んだミステリー。映像化については、トリックや人物描写の複雑さから不可能との声が多く、東野自身も「想像もしませんでした」と明かしている。...
滝藤が演じたのは、心優しいドラァグクイーンのバージン。劇中では、大切な友人・なっちゃんの死をきっかけに集まったバージンたち3人のドラァグクイーンが、なっちゃんが“オネエ”であることを知らない家族のため、普通のおじさんとして葬式に参列するまでが描かれる。...
集英社が運営する電子マンガアプリ・マンガMeeで7000万ビューを記録した、夕のぞむ原作の同名マンガを実写化した本作。12年前にタイムスリップした主人公・萩野紫苑が、17歳の高校生として惨めな初恋に決着をつけるさまが描かれる。...
「灰色の乙女」は記憶喪失になった男と、“自称”恋人だが実はストーカーの女が織りなすラブサスペンス。広告会社に勤めるOL・鏡蔦子(かがみ・つたこ)は、20年間ずっと片思いしてきた維井莇(いい・あざみ)に対してストーカー行為をしている。ある日、いつものように莇をつけていた蔦子は、彼が車にひき逃げされる現場に遭遇。莇が記憶喪失になったことを知ると、自分たちは恋人同士だと嘘をつき、その後も次々と嘘を重ねていく。...
世界で初めて養殖サンゴの移植・産卵を成功させた男の実話を、お笑いタレント・ナインティナインの岡村隆史主演で映画化。共演に松雪泰子、原田美枝子、國村隼ほか。「デトロイト・メタル・シティ」の李闘士男がメガホンをとる。故郷・沖縄で仲良く暮らす健司と由莉の夫婦は、気楽にはじめた飲食業で大成功を収める。しかし、沖縄のサンゴ礁が死滅しつつあることを知った健司は、店を閉め、サンゴの養殖に人生の全てを賭けることにする。...
ざくざくろによる同名マンガを実写化する本作では、軽度の知的障害と自閉症を持つ上戸有紗と、彼女のアルバイト先の先輩である岡村龍二の恋が描かれる。身の回りのことをうまくこなせない、人間関係が苦手といった障害によるハンデを抱える有紗は、“普通”になれない苦しさに自分自身の価値を見失いかけていた。そんな彼女は、恋人となる龍二の優しさに触れることで、心境が少しずつ変化。そして、龍二も彼女を受け入れる過程で“普通であること”に応じてきた自身の劣等感に向き合っていく。...
大門剛明の小説を映像化した本作は、ある未解決事件をめぐって現役刑事と元刑事がぶつかり合うサスペンス。15年前、捜査一課の刑事・柴崎佐千夫の娘が刺殺体で見つかる。柴崎とともに後輩刑事の川澄成克が真相を追うも、事件は迷宮入りに。そして15年後、未解決事件の再捜査を専門とする“専従捜査班”が立ち上がり、川澄も再捜査に加わる中で、犯人と目される男の存在が浮かび上がる。一方、刑事を引退していた柴崎も独自に事件を追うが、1本の電話をきっかけに、彼自身に嫌疑が掛けられる。...
「相棒 season22」の最終回オンエア後に配信された「相棒 sideA/sideB」は、杉下右京と亀山薫それぞれの視点から1つの事件を追った物語。“sideX”ではその2年後が舞台となり、前作で元暴力団員が殺害された事件の被疑者だった平井久美、高木宇宙が再会したことから新たな物語が動き出す。なお2人は先ごろテレビ朝日系でスタートした「相棒 season23」第1話にも登場し、バディを組んだ探偵となっていた。...
本作は出張帰りに新幹線の車内でご当地グルメを堪能するのが密かな楽しみというサラリーマン・高宮進の物語。出張先で見つけた酒と肴、駅弁、さらにはスイーツまでを座席テーブルに広げる高宮の極上のひとときが描かれる。シーズン1の東北新幹線から舞台を移し、シーズン2では金沢~敦賀間の延伸が注目を集めている北陸新幹線と上越新幹線沿線の街を訪れる。...
作家・佐藤泰志による作品集「大きなハードルと小さなハードル」所収の短編小説を原作とする「夜、鳥たちが啼く」では、人生をあきらめかけた小説家と、愛をあきらめかけたシングルマザーの奇妙な共同生活が描かれる。破壊衝動を内に秘めた売れない小説家・慎一を山田、息子とともに慎一のもとへ身を寄せるヒロイン・裕子を松本まりかが演じた。...